本年は、広島で第一回目の未来塾が開催されてから10回目の開催となる記念の「きらめき未来塾2014」を一昨年、昨年と同様の兵庫県洲本市のウェルネスパーク五色で実施しました。4泊5日の研修は、これまでで最多数となる1都1道2府10県の69校から75名の生徒が参加しました。天候にも恵まれ、広い芝生の中で朝の体操やレク、またCM撮影という課題をこなす等、仲間と切磋琢磨しながら楽しくカリキュラムを進行させることができ、たいへん有意義であったと思います。

 今回の「きらめき未来塾2014」は、急速に進展するグローバリーゼーションに対応するために、塾生として外国人留学生の参加、パネリスト、サポーターとして一部外国人を採用し、英会話の時間を多くしました。その為、今回塾生の募集要項の中で、英会話によるコミュニケーション能力を要することを示唆していたのでこれに対応出来る優秀な塾生が多く集まりました。また、講師の選考にもグローバル化に対応するという観点から世界の政治経済等々の動向に焦点をあわせ、世界の中の日本という内容の講義を多く取り入れました。

そして、今回はカリキュラムの中に茶道を取り入れたことが大きな特徴であったかと思います。「歴史や文化を理解し、人間的魅力のある心深き人を育てる」という当塾の基本理念と、自国の文化を知り理解することは、グローバル人として国際的な議論の場に参加するために必要なことであるからです。 
地元の高校や地域で茶道と華道の指導をされている先生から、お茶とお菓子を頂きながら所作と礼儀作法や「和敬清寂」などお茶の心得について教えて頂き、高校生達は日本文化の「心」に触れ、自国の文化を尊び理解することの大切さを学んだようでした。

 最後になりましたが、未来塾開催10年という節目にあたり、文部科学大臣、兵庫県知事、広島県知事様はじめ、多くの方々からのお祝いやご激励を賜りましたこと厚くお礼申し上げます。また、洲本市長様はじめ、洲本市、同教育委員会の皆様に大変ご尽力を賜りました。 
本当にありがとうございました。
 今回も新聞、テレビ等に報道される等、多方面から高い評価をいただきました。このような楽しく有意義な塾を10年も続けて開催出来ましたことは、会員の皆様、ご後援・ご協賛賜りました多くの法人、個人の皆様のおかげです。そのご厚志に深く感謝申し上げます。

 今後共、どうぞご支援のほどよろしくお願い申し上げます。

講 師 講演内容
前田 嘉昭
大阪教育大学講師、大阪府立阿倍野高等学校元校長
「アイスブレーキング」
大竹 美喜
アフラック(アメリカンファミリー生命保険会社)創業者・最高顧問
「名誉塾長講話 夢の実現に向けて ~Never give in~ 最良の未来を創るために」
織田 善行
アドベンチャーコーチング株式会社 社長
「アファメーションで未来をきり拓く」
金城 啓一
学校法人市川学園 市川中学校・高等学校 教諭
「kepler第一法則&Newton第一法則の意味」
小坂 文乃
日比谷松本楼 取締役副社長/孫文と梅谷庄吉研究センター「上海」顧問
「孫文と梅屋庄吉~Transnationalな生き方を学ぶ~」
窪島 誠一郎
信濃デッサン館 無言館 館主
「無言館」のこと-戦没画学生が伝えるもの-」
木川 梢
関西インターナショナルハイスクール講師

「英語でやってみよう!「世界がもし100人の村だったら」」

下垣 真希
きらめき未来塾塾長/ソプラノ歌手/名城大学大学院多文化共生論 講師/名城大学ドイツ語 講師
「多文化共生論」
黒岩 祐治
神奈川県知事
「夢を実現するチカラとは」
柳澤 幸雄
学校法人開成学園 開成中学校・開成高等学校 校長
「未知の病に遭遇したとき」
澁澤 健
コモンズ投信株式会社 取締役会長
「2020ビジョン~グローバル社会における日本」
吉川 榮治
第28代 海上幕僚長
「日本の将来について考える」