「きらめき未来塾2015」は、会場を変え、愛知県豊田市の全トヨタ労連研修センター「つどいの丘」で、8月7日~10日の3泊4日で開催しました。

開始にあたり、従来と大きく異なったことは、募集人数を30名に限定、推薦は1校1名としたことで、より選抜された塾生が参加しました。
また、開催期間が5日から4日間と1日の短縮となったこと。さらに開催地の主要駅集合としたことで、従来バスの中で実施していたアイスブレイクの時間が十分にとれないこと。チームミーティングの時間も少なくなることで、塾生同士のコミュニケーション作りの面において懸念されましたが、カリキュラムを通じ、チームとして溶け込んでおり、協力し合い、また切磋琢磨しながら学び合う様子が見られました。 

講義においては、双方向型、ワークショップ、実習等、塾生参加型で主体となって学べるカリキュラム構成で、また、ロボット実験、トヨタの最先端自動車開発、英語落語など、生徒達にとってなかなか体験することのできないもの、初めて体験するものも多く取り入れ、未来塾の特性が出せたものとなりました。 

塾生の人数、期間はコンパクトとなりましたが、カリキュラム含め充実した4日間となりました。さらに、最終日の夢や目標を具体的な言葉として表す「アファメーション」は全員がステージ上で発表し、各自にとって決意発表となり、未来塾参加の意義を最も持たせることができたのではないでしょうか。 

11年間合宿研修を実施してきましたが、この固定概念を脱却し、最新の教育環境を取り入れていくことが必要です。また、述べ800人に上る卒塾生のネットワークや育成もより強化し、卒塾生の中から理事、事務局長が就任するようフォロー、育成していくこと、それが、きらめき未来塾が継続していくカギとなると思います。この未来塾をスタートラインとし、卒塾生達が夢の実現に向け邁進してくれることを願っています。

最後になりましたが、本年も「きらめき未来塾」が成功裏に終了いたしましたことをご報告申しあげます。開催にあたりまして各府県の教育委員会、私学連合会のご協力、ご支援を賜りましたことあらためてお礼申しあげます。あわせまして、多くの企業団体、個人の皆様からご賛同、ご支援、ご協力を賜りましたことに改めて心より厚くお礼申しあげます。

講 師 講演内容
下垣 真希
きらめき未来塾塾長/ソプラノ歌手/名城大学大学院多文化共生論 講師名城大学ドイツ語 講師
「命の賛歌」
織田 善行
アドベンチャーコーチング株式会社 社長
「アファメーションで未来をきり拓く」
柳澤 幸雄
学校法人開成学園 開成中学校・開成高等学校 校長
「未知の病に遭遇したとき」
小坂 文乃
日比谷松本楼 代表取締役/文と梅谷庄吉研究センター「上海」顧問
「孫文と梅屋庄吉~Transnationalな生き方を学ぶ~」
鈴木 典比古
公立大学法人国際教養大学 理事長・学長
「21世紀のための国際教養」
細見 純子
裏千家インターナショナルアソシエーション 幹事/中部品質管理協会 経営企画室兼企画部 次長
日本文化講座①「茶道とは何か」
森山 明宏
大阪府済生会中津病院 産婦人科部長/医学博士/日本産婦人科学会専門医/麻酔科標榜医
「1つの命はすごい確率の中からつくられる」
木川 梢
関西インターナショナルハイスクール 講師
「世界がもし100人の村だったら ワークショップ」
立川 志の春
落語家 立川志の輔3番弟子
日本文化講座②「日本の笑い『落語』を世界に!」
北原 達正
こどもの理科離れをなくす会 代表/一般社団法人 国際科学教育協会 代表理事
「ロボット研修室「火星探査ロボットを作ろう!」
田中 義和
トヨタ自動車株式会社 製品企画本部 チーフエンジニア
「燃料電池自動車MIRAIの開発と水素社会に向けたイノベーション」