きらめき未来塾2011は8月1日~5日までの4泊5日の日程で青い海、青い空、山の緑の美しい小豆島のふるさと村で開催しました。 

 塾の内容については、日本を支えるリーダーを育てるという開催趣意に沿い、各界で第一人者として活躍されている方々を講師として招聘し、熱心に講義をして頂きました。 

各講義の後は、講師から出された課題でディスカッションを実施し、塾生同士で意見を発表しあ う場を設けました。 

 今回の未来塾では、東日本大震災で被災した宮城県登米市の高校生5名も参加しました。当初は、近畿各府県、東京、広島の高校生に交じって一緒に講義を受け、レクリエーション等をして楽しんで元気を出してもらおうと考えていました。 

 しかし、この参加をより意義のあるものにしたいという思いから、東日本大震災の体験談等を、皆の前で発表してほしいとの提案をした所、積極的に応じていただきました。まず、引率の登米市役所の方に被災状況や市の震災対応等を説明していただいた後、5名の生徒に発表していただきました。

中には、父親が未だ行方不明の塾生もおられましたが、各々被災した状況や、この艱難辛苦に負けず、今自分にできることを考えボランティア活動をしたこと、そして将来は復旧復興のため、更にはより良い日本にするために頑張りたいという力強い発言があり、会場にいた全員が、目頭が熱くなるのを覚えました。 

 被災体験という、つらい経験の発表に、他の塾生やスタッフ等に、深い感動を与えたことはカリキュラム策定時の想定外のことでありましたが、未来塾の設立趣旨、基本理念の具現でもあり、 大きな収穫となりました。 

 4日目のキャンプファイヤーは、暗くなった広場の中央で、燃える火を中心に、笑いと歓声が山に海に広がり、大変盛り上がりました。小豆島での開催、共に喜ぶ青春の出会いと別れ等、塾生の心に深く刻まれたことと思います。 

 最終日の野外研修は、塾中に朗読を聞いた「二十四の瞳」の舞台になった岬の文教場、マルキン醤油記念館を見学した後、寒霞渓を登山しました。塾生達が、フォローし合いながら山道を登っていく様子は、彼らの成長と絆を感じることができました。帰りのフェリーでは、全員が涙を流し、仲間との別れを悲しんでいました。 

 塾生達全員の団結力を強さ、確かな絆が生まれていたことを感じられた今回の未来塾。これからもその繋がりを大事にして欲しいと思います。そして、自分の目標に向かい進み、日本を引っ張っていってくれることを願っています。

講 師 講演内容
前田 嘉昭
大阪教育大学講師/前大阪府立阿倍野高等学校 校長
「アイスブレーキング」
柳本 晶一
アテネ・北京オリンピック女子バレーボール日本代表監督 アスリートネットワーク 理事長
「必ず伸びる瞬間に出会える!」
大竹 美喜
アフラック(アメリカンファミリー生命保険会社)創業者・最高顧問
「夢の実現に向けて -Never Give in-」
織田 善行
アドベンチャーコーチング株式会社 社長
「アファメーション」
山田 茂善
太陽ASG有限責任監査法人 大阪事務所長 代表社員 公認会計士
「日本経済と公認会計士(監査法人)」
朝原 宣治
北京オリンピック400mリレー銅メダリスト、アスリートネットワーク副理事長
「走り方教室」
Paul.McCarthy
駿河台大学 英語・比較文学教授
「Japan and the English‐speaking waorld」
林 青司
神戸大学理学部 教授

「CP対称性の破れと宇宙-消えた反物質-」

炭山 嘉伸
東邦大学 理事長/医学博士
「一期一会」

下垣 真希
ソプラノ歌手 名城大学大学院多文化共生論講師/名城大学ドイツ語講師

「命の尊さ」
浅井 文義
観世流シテ方/日本能学会会員
「古典に学ぶ」
黒岩 祐治
神奈川県知事
「夢を実現するチカラとは?」
坂本 達
(株)ミキハウス人事部、自転車世界一周&井戸掘りの会社員
「Catch your Dreams ~自分の可能性を信じて~」